雑炊 雑炊は辞典を引くと“米飯に、野菜、魚貝、肉などを入れ、塩、醤油、味噌などで調味してさらりと煮たもの。「雑炊」は当て字で、古くは多く「増水」と書いた”と、あります。増水(ぞうすい)とは節米の為、水を割り増したからだろうか?また、雑炊はおじやとも言い、おじやは御所の女房言葉であると何かの本で読んだ記憶があります。のびたおじやのエッササとも言い、のびたおじや(雑炊)は不味くて食べれたものではない。私もその意見には賛成です。私自身雑炊は節米は兎も角、冷めたご飯を暖かく美味しく食べる食べ方でもあったのではないかと思います。 私の友人で、集団就職で我が町に来て、住込みで勤め朝飯は毎日前夕飯の残った味噌汁で作った雑炊だったと。それもその筈、当時、保温機など無かった時代でした。
そこで雑炊を作るポイントですが。
- 鍋は保温力のない土鍋以外(鉄鍋類)を使う。
- ご飯は水で洗う。
味噌味
玉子雑炊
材料 ・鶏卵・三つ葉・味噌・鰹出汁・ご飯
- 鉄鍋に出汁を入れ味噌で味をととのえる。
- 沸騰したら水で洗ったご飯を入れる。
- 沸騰したら卵を入れ、再度沸騰したら三つ葉を入れ蓋をする。
納豆雑炊
材料 ・納豆・長葱・味噌・鰹出汁・ご飯
- 鉄鍋に出汁を入れ味噌で味をととのえる。
- 刻んだ納豆を入れ沸騰したら水で洗ったご飯を入れる。
- 再度沸騰したら刻み長葱を入れる。
なめこ雑炊
材料 ・なめこ(缶詰)・三つ葉・味噌・鰹出汁・ご飯
- 鉄鍋に出汁を入れ味噌で味をととのえる。
- 沸騰したら水で洗ったご飯を入れなめこを上にのせるる。
- 再度沸騰したら三つ葉を入れる。
もぞく雑炊
材料 ・もぞく・生姜・三つ葉・味噌・鰹出汁・ご飯
- 鉄鍋に出汁を入れ味噌で味をととのへ、5cmほどに切ったもぞくを入れるる。
- 沸騰したら水で洗ったご飯を入れる。
- 再度沸騰したら三つ葉と千きり生姜を入れる。
鯨雑炊
材料 ・鯨肉(白肉)・茄子・三つ葉・鰹出汁・ご飯
- 鉄鍋に出汁と短冊に切った鯨肉を入れる。
- 沸騰したら味噌で味をととのへ、水で洗ったご飯と茄子を入れる。
- 再度沸騰したら三つ葉を入れる。
牡蠣雑炊
材料 ・牡蠣・長葱・おろし生姜・味噌・昆布出汁・ご飯
- 昆布出汁が沸騰したら牡蠣を入れ素早くあげる。
- その汁を味噌で味をととのえる。
- 水で洗ったご飯を入れ、沸騰したら、牡蠣、千きりの葱、おろし生姜を入れる。
醤油味
かに雑炊
材料 ・蟹(缶詰)・生姜・長葱・塩・醤油・昆布出汁・ご飯
- 鉄鍋に出汁を入れ塩と醤油で味をととのえる。
- 蟹は骨をとり、よくほぐし、ご飯は水でよく洗う。
- 沸騰した鍋にほぐした蟹とご飯、小口きりの葱を入れる。
- 再度沸騰したら、おろし生姜を添える。
豚肉雑炊
材料 ・豚肉(ばら)・玉葱・油揚げ・醤油・味醂・鰹出汁・ご飯
- 出汁を入れた鉄鍋に切ったばら肉を入れる。
- 沸騰したら、切った玉葱と油揚げを入れ、醤油、味醂で味をととのえる。
- 水でよく洗ったご飯を入れ沸騰させる。
塩味
かしわ雑炊
材料 ・鶏肉・長葱・三つ葉・鶏がらスープ・塩・ご飯
- 鍋に鶏がらスープと切った鶏肉を入れ、あくを丁寧にとる。
- 鳥が煮えたら塩で味をととのえる。
- 沸騰したら洗ったご飯と細きりの葱を入れる。
- 再度沸騰したら三つ葉を入れ、蓋をして火をおとす。
鯛雑炊
材料 ・鯛・長葱・生姜・三つ葉・塩・ご飯
- 鯛はうろこを引き三枚におろし、身は骨を除く。
- 骨で出汁を摂り、塩で味をととのえる。
- 沸騰したら洗ったご飯を入れ、皮がついたままそぎ切りにした鯛の身をのせる。
- 水に晒した白髪葱と針生姜をのせる。
- 再度沸騰したら三つ葉を入れ、蓋をして火をおとす。
帆立雑炊
材料 ・帆立(缶詰)・長葱・三つ葉・昆布出汁・塩・ご飯
- 昆布出汁を塩で味をととのえる。
- 沸騰したら洗ったご飯を入れ、切った帆立と水に晒した白髪葱をのせる。
- 再度沸騰したら三つ葉をのせ、蓋をして火をおとす。
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