衣笠 杣のインターネット詩集

      居酒屋で

   居酒屋に着いたのは、6時半
    新聞を読みかけのマスターが
   「いらっしゃい」と向かえてくれます

   お客さんは、まだひとり
    「ビールをください」
   「瓶ビールにしましょうか、生ビールに?」
    「生ビール、ください」

   本日の、おすすめのメニューを見る
    しおさば、ほっけ、まぐろの山かけ
   どれも、700円。
    ちょっと、高い
   そのぶん、美味しいかもしれない

   「おでん、大根、たまご、ごぼてん」
    「すみません、たまごはこれからです」
   「う〜ん、それじゃきんちゃく」
    「はい」
   「しめさば」

   ビールを飲み始めると
    やっと、おしぼりがでてくる
   まだ、お客さんはひとり
    今日は、とても淋しい

   食べ始めると
    ママさんらしき人がこられる
   「いらっしゃいませ」
    軽く会釈をする

   テレビの音が聞こえる
    有線は、なぜか若い
   ウタダひかるさんかな?

   居酒屋は、まだ三人

       平成12年2月17日